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ネイティブ信仰

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英語は英語圏のネイティブスピーカーに習わないと駄目だとか、ネイティブスピーカーに習うのが一番だと信じてる人が多くいますし、だからアメリカ人やイギリス人の先生に習いたがる人は多いと思います。英語を勉強してきた知人たちや、外国人の英語の先生などにも話を聴いてみて、自分なりに思ってみたことをまとめてみました。

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小さな子供の場合

幼児教育としての英語はどうなんでしょう?第一言語を学ぶかのように耳から自然に学ぶのなら、ネイティブスピーカーに習うのが良いという考え方は妥当だと思います。ただ、十分に英語を使う時間を取れるのかとか、日本語と変に混じってダブルリミティッド(この場合は日本語も英語もどっちも不十分なレベルに留まること)にならないかなどを心配する必要はあるでしょう。第一言語がしっかり刷り込まれた大人とは大きく違うと思います。

初心者の場合

赤子のように自然に言葉を吸収するのでなければ、通常は自分の第一言語を使って学ぶと思います。それなら英語しか話せないネイティブスピーカーに習うのは適切でしょうか?

  • 日本語が話せる英語がネイティブな人(バイリンガル)
  • 英語が上手な日本人 要するに日本人の英語の先生など
  • トライリンガル以上

のどちらかでないと、まず日本語で教えてもらえないし、日本語で質問できないと勉強に差し支えるでしょう。そこで無理してネイティブに習う必要はないと思います。ある先生は「バイリンガルに習え」と良く言ってましたが、おそらくその先生は実力が伴わないのに背伸びをしてネイティブスピーカーに英語を習って身につかずにいる生徒さんたちを多く見て言ったんだと思います。

ネイティブスピーカーに習うには

どのくらいのレベルになればネイティブスピーカーに習えば良いのでしょうか?

自分なりに思ってみると、最低でも『わからないことを英語で質問できる』こたが必要だと思います。説明が聞き取れるかどうかはまた別の話になりますが、分からないことを聞くことは大切です。逆から考えてみると、ネイティブスピーカーの先生に英語を習おうと思う人は、幾つかのパターンを丸暗記で構わないので、分からないことを質問できるようになったら良いと思います。しかし、本当にネイティブスピーカーに習うのが適切でしょうか?あなたが英語を学ぶ目的によっては、必ずしもネイティブスピーカーに習わなくて良いばかりか、ネイティブスピーカーに習うのは有害かもしれません。

どの国の先生に習うべきか

アメリカ人の先生に英語を習うのと、フィリピン人の先生に英語を習うのではどこが違うでしょう?

  • あなたは英語で会話することが必要なのでしょうか?それともTOEICなどの点数を上げることが必要なのでしょうか?
  • あなたは英語圏に行って英語を使うのでしょか?
  • あなたは非英語圏で共通のコミュニケーションのツールとして英語を使うのでしょうか?

もっと色々と状況はあるでしょうけど、例えば上のようなことを考えてみただけでも本当にネイティブスピーカーに習う必要があるかどうか見直して見る必要があるでしょう。

ペーパーテストの点数が必要

あなたがペーパーテストでの高得点を望んでいるのでしたら、ネイティブスピーカーに習うことはそれほど必要とは思えません。リスニングの点数を上げるのに英会話は良い訓練になるかもしれませんが、費用対効果の点でそれほど優れているでしょうか?

主に非英語圏で使う英語

これは英語圏の人に話しても信じてくれないと言うか事実を全力で否定されたこともありますが、英語圏の人が話すようには話さない英語があります。英語圏の人達からすれば『そんなもんは英語じゃない』と否定したいようなものです。

分かりやすい例は、日本人同士の英会話でしょう。日本で英語教師の経験のある外国人や日本生活経験者なら兎も角、日本人の初級者が一生懸命喋ってる英会話だとしたら、ネイティブスピーカーにとっては、発音の問題でなんと言ってるかを理解するのが難しいかもしれません。国際的な都市に住んでる人なら外国人の訛りのある発音にも比較的慣れているかもしれませんが。

非英語圏でお互い共通で分かるのが英語だから仕方無しに英語で話すという場合には、お互いに難しい単語や表現は使えないし、使わないですし、発音もネイティブよりはかえってお互いに聞き取りやすかったりもします。ネイティブスピーカーからすれば異様に聞こえることでしょう。ピジン言語(異なる言語話者同士で交流の必要から応急的に使う言語)としての英語、グロービッシュと呼ばれるようです。

フィリピンの英語なんかは、また少し違うかもしれません。日本人はフィリピン人教師からオンラインで英語を習ったり、フィリピンの英語学校に行ったりして英語を学ぶ人も多いですし、英語圏に行くよりも安く済むでしょう。発音なんかは結構違ってても安くて多くの時間の英会話を練習できると思えば、主に非英語圏に行くことの多い人にはとても魅力的ですし、英語圏に行く人にとっても少し利用の仕方に気をつければ良い話なのかもしれません。

日本在住の英語の先生から聞いた体験談とその友人たちの意見

私は以前、英国人の先生に一対一で英会話を習っていたことがあります。その先生が以前教えていた生徒に3ヶ月ぶりくらいに街でばったり出会ったときの話をしてくれました。先生が英会話を教えていた頃は英語でかなり会話ができてたそうで、出会ったときも英語で話しかけたそうなのですが、元生徒さんはちゃんと先生の言ってる英語を聞いて理解してる風なのですが、話す英語の発音がほんの2~3ヶ月の間に英国人の先生からは何を言ってるのかほとんど分からないくらいに変わってたそうです。

以前とはすっかり変わった英語の発音に苦労しながらも、その英国人の先生は自分が教えるのをやめた後にどうしてこうなったのかを聞いたそうですが、どうやら原因はオンライン英会話だったそうです。どうやら、せっかく習って実力がついてきた英会話を練習し続けようと、フィリピン人教師のSkype英会話レッスンを某大手のところに入会して初めたそうで、それが原因だろうとお互いに納得されたとのことでした。おそらく会話の機会も増やしてその元生徒さんは以前以上に英語で話せるようになったと実感されていたと思いますし、おそらく英国人などのように本物の英語圏の出身者でなければそれほど気にならないようなレベルには発音もできていたのでしょう。結局良く聞き直せばその英国人の先生も話はできて原因もわかったようですので。

その先生を含む日本で英会話教師をしてる外国人数人とパーティーでその話題になったのですが、そこにいた英米伊人の英会話教師にはフィリピン人教師によるSkypeレッスンは非常に評判が悪かったのを覚えてます。ただ、私の意見は英語圏の先生たちとは違って、安いんだから上手に使えるように工夫すればいいだけで、使い方次第だとも思ってます。上にイタリア人が混じってますが、実際に日本の英会話教室では、所によってイタリア人なんかも混じって英語教えていたりしますが、顔が「英語を話してそう」に見えることが商売の上で重要なようで、白人女性だったその方は実際に英会話の先生をしてました。もっともアメリカの大学を卒業されてる人ですので、実力は十分なはずです。そして、フィリピン人教師のSkypeレッスンに対して一番キツイ表現で非難していたのは、何故かイタリア人の彼女でした。

実は、自分自身はフィリピン人教師のSkypeレッスンを受講したことはないのですが、一週間ほどセブ島のフィリピンの英会話スクールに行ったことがありまして、それは確かに発音なんかは違うけれど、ずいぶん安く勉強できるので良い経験をしたと思って感謝しています。英語圏に行くことが多い人などは別に発音などは別に習う方が良いのかもしれませんが、英語圏ではないところでお互い非ネイティブ同士で会話することの方が多い人なら、安い勉強方法を選んで悪い理由はどこにもないのでは?と思います。

 

英語圏で使う英語

上に書いた英国人の先生の体験談を聞いて、正直私はそこまで英語の発音が大きな問題だとは思っていませんでした。そもそもその先生は日本での生活も長く、日本人のカタカナ英語っぽい発音には理解が深かったから、少々発音が悪くても平気だろうと勝手に思い込んでいました。その私の認識は間違っていました。これは他のネイティブの英会話の先生から聞いてようやく理解したのですが、日本の英会話学校は日本人の生徒が英語を学ぶだけのところではないらしいのです。

英語のネイティブスピーカーが、日本語なまりの英語を学んで、日本人の生徒の相手ができるようになる

というのが、ネイティブスピーカーの先生にとって大切らしく、日本人風の英語をちゃんと聞き取れない先生は、上級者のクラスは受け持てても、初心者を受け持てないなど仕事の幅がせまくなってしまうそうです。だから、日本語英語のエキスパートになったネイティブスピーカーになら、日本人も安心して初心者のうちから英会話を習うことができます。

※日本人の方がある意味で「日本人英語」「カタカナ英語」の先生の役割ですね

前置きが長くなりましたが、実際の外国では日本の英会話学校の先生ほど日本人訛りの英語に慣れている人は少ないので、観光地以外では苦労するだろうということです。国際空港、ホテル、外国人が多く来るお店、観光地の土産屋さんなどは向こうが頑張って聴き取ってくれるから安心ですが、そういう仕事でない人たちは英語圏だと下手な英語には冷たい人も多いです。もちろん優しく相手をしてくれる人もいらっしゃいますが、皆が皆そういう人ではないので、英語圏で活躍するつもりでしたら発音はそれなりに頑張って通じるレベルを目指すべきだと思います。つまり、活動する予定の国の人に英語を学ぶべきだと思います。

 

 

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