本城武則 (2013)『お酒は最高の英語教材』ダイレクト出版株式会社
本当に英語の本?
タイトルを見てどんな本か勘違いしてしまうことも良くあることです。『蕎麦ときしめん』という本が料理コーナーにあったという話がありましたが、この本は小説(パスティーシュ小説)です。『国語入試問題必勝法』も受験コーナーに置かれては困るような小説ですが…
この『お酒は最高の英語教材』は先に上げた小説とは異なり、本城武則先生が書かれた本です。酒の本という訳でもないですし、英語教材かと言うとそれもちょっと違う感じの本ですが、日本人にとって英語の習得に関係する本ではあります。
英語教材と言うよりは心構え
ちょっと書くとすぐにネタバレになりそうなので説明が難しいのですが、英語を話せるようになるために本城先生が心構えを説いた…というと大げさですが、お酒でも飲んでリラックスしてるくらいの方が英語でも言葉が出てくるでしょうという感じの話がタイトルになってて、それ以外にもいろいろと英語学習のテクニック(多少は触れられているが)と言うより気持ちの持ちようや、心構えなどを中心に書かれていると思います。
タイトルに「お酒」と書かれていますが、別にお酒を飲まない人が読んでも十分に参考になる話が書かれているのでご安心ください。
本当に酒は英語に効くのか?
これ書きにくいですね。「あくまでも個人の感想です」と書いても薬機法に触れちゃいそうです。
健康問題とかではないので私個人の話を書くとするなら、ネイティブの先生からは「酒を飲んでるときの方が滑らかに話せている」と言われてます。多分、細かなことが気にならなくなったら、普段文法が気になって言葉が出るのにつっかえてるところが出やすくなってるだけで、私の場合は言葉が出やすくなってる分だけ文法ミスはそのまま増えてるのではないかと思ってます。
最高の英語教材(ハーフヤード)を手にした投稿者
こういう本もあったほうが良い
英語の勉強も黙々と続けるだけでは気が滅入りますので、こういう本で普通の勉強とは違う視点で英語を実生活のなかで使うときにどうあるべきかを考える切っ掛けにしたら良いのではないかと思います。もし、これまでこのような視点の本を読まれたことがないのなら、一読をお勧めしたいと思います。(今では新品の入手は難しいかもしれません)
気に入ったネタは
『白人崇拝病』ですね。これだけでネタバレのような気もしますが、この気持があるとあなたの英語が本来の実力よりも低くなってしまうという感じのことが書かれているところが面白くて気に入りました。読んでみるといろいろな事例を交えて面白いことが書かれてます。