英語の本で挨拶や自己紹介などが書かれているのを皆さんも読んだことがあるでしょう。新しく出る本では「よく日本で知られてる表現は古い」とか、「今はこういうのが普通だ」とか…帯のところに良く煽り文句が書かれていますよね。
もっと面白いのは、ある本で「トイレに入っているときに外からノックされたらどうすればいいのか」を紹介されていた表現が紹介されて、それが有名になると今度は別の作者が新しい本で「そんなことはありえない。アメリカの公衆トイレは、いわゆる日本で言う個室の中に人が入ってるかどうか分かるように足元が見えるようになっている。」などと否定的に書かれていて、いろいろと面白いことがおきます。まあ、英語圏でもトイレはいろいろあるから、必要なフレーズではないかとも思いますし、実際に日本で外人さんがたくさん集まってたお店でそういう表現は聞いたことがありますから、あまり強く否定しなくてもいいのかなと個人的には思っています。そのうちにネイティブに聞いてみようかなと思いますが、いつ次に良い機会があるのやら…
自分も知り合いにあったら“What’s up?”と声をかけるのだと物の本で読んで、バーで知人のアメリカ人に声をかけてみたことがあるのですが、そのときは相手が困ったようなと言いますか、憐れむような目で私を見ながら、
「君が若い学生だったらそれで良いんだけど、いい年して社会的にそれなりの立場もあるようなオッサンが使うのは似合わない」
という趣旨のことを言われてました。なんか、いいおっさんが若者言葉を無理して使ってるように取られたのかもしれません。ただ、その人とは最初はバーで知り合ったのですが、後から職場の斡旋で英語を習う関係にもなったので、もっとただの友人として親しい関係の間ではアリなのかもしれません。
名前の名乗り方も、その場にあった表現かどうかと言うのが大切なようで、ビジネスで大きな会社の人同士が初対面で名乗るときなら”I’m ~.”よりは”My name is ~.”の方が相応しいということもあるでしょう。自分は状況が許すならばできるだけ後の方にいて、他の人がする挨拶の様子を見て、周りの使う言葉の真似をするよう心がけています。日本人らしいセコいやり方だと自分自身思っています。
言葉も習慣も時代にっよって変わっていくのはその通りですし、新しい言葉や風習も学んでいくべきなんでしょうけど、少し古めにしておいた方が無難なのかもしれません。ただ、驚いたのはCOVID-19の影響です。たまたまロックダウン直前のハワイに行ったのですが、日本人よりはボディタッチが多いアメリカ人でもハグとか握手をしなくなっていました。これもパンデミックが収まると元に戻っていくのかもしれませんね。