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アイスコーヒーとコールコーヒー

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古い外来語は英語以外からが多い

単語単位では驚くほど遠くに起源のある言葉や文化が古くから日本に来ていたりもしますが、それはそう多くはありません。そして日本の歴史を考えてみると当たり前なんですが、ヨーロッパからの情報が沢山来るようになったのは、ポルトガル人の種子島への漂着が南蛮貿易のきっかけなんでしょうが、そのうちにいわゆる鎖国をして長崎の出島でオランダ人と交易する以外は交流はほとんど制限されていたので、英語なんてほとんど入って来れなかった訳です。

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そして黒船が来て開国して英語もたくさん入ってくるようになりましたが、コーヒーのようにオランダ人が日本に伝えたものはオランダ語からできた外来語なわけです。

アイスコーヒーはアベックシートみたいなもの?

今更気にしても仕方ないのかもしれませんが、オランダ語(Koffieと綴るらしい)から来たコーヒーと英語のcoffeeは発音も随分違う(アメフト選手がkauphyと綴ったと言う冗句があるくらい)でしょうから iced coffee や cold coffee からアイスコーヒーとかコールコーヒーとかって外来語を作るのも、アベックシートみたいにフランス語から来た前半と英語から来た後半をくっつけたような面白さを感じます。

更に面白いのはicedとcoldの両方とも語尾の”d”の発音がカタカナの外来語では落ちていることです。スモークサーモンなんかと一緒ですね。日本人には聞き取りにくく、発音もしにくくて、自然と落ちたんでしょう。ところで、コールコーヒーって聞いたことある人はどのくらいいらっしゃいますでしょうか?

外来語にもある『方言』

今となっては、冷たいコーヒーを『レイコー』という人はいても『コールコーヒー』と呼ぶ人はほとんどいないか、既にもういなくなってしまったのではないかと思います。私自身も実際の会話の中で使われたことがあるのを聞いたことがあるのは半世紀以上生きてきてたったの一回だけです。実際の英会話の中で”This is a pen.”という機会があるかないかというのに匹敵するほどの低い頻度です。

四半世紀以上前の話ですが、京都の川端通沿いのコンビニで、年配のご婦人が店員さんに「コールコーヒーに入れるシロップ」がどこに置いてあるかを訊ねているところに出くわしました。たまたま中古で入手した古いコーヒーの本で「関西ではcold coffeeから来たコールコーヒーと言う言い方もする」と書かれていたのを覚えていたので、実際にその場に出くわして感動を覚えましたが、現実問題として自分の同世代の関西人でもそんな言い方する人はいなかったし、もう今後二度と実際の生活の場では聴くこともない外来語でしょう。

地方によって、外来語まで違ったりするというのが日本語の面白いところですよね。今でも使われているモータープール(駐車場)も、関西地方だけに根強い外来語で、関西より西でも東でもあまり使われていない外来語のようです。

それではまた。

※上に引用したジョークですが、こちらのバージョンの方が簡潔で読みやすいかもしれません。

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