Mirroring: Vertice Societyの新しい英語トレーニング

 使い方に関しては簡単にこちらのYouTube動画(3:55)でも解説しています。
 Mirroring(ミラーリング)はVertice Societyが開発、採用した英語のトレーニング方法で、シャドーイングをアップグレードしたものです。一歩先に進めた手法です。英語でSkit(寸劇)をするトレーニングが効果の高い英語の練習法であることは知られていますが、どうしても敷居が高いことや恥ずかしくて練習しにくいことなどもあり、Skitに匹敵する効果をシャドーイングと同等かそれよりも容易な方法で練習できないかという考えから開発されました。この度、Vertice SocietyさんからMirroringの練習にELFYを使うと良さそうだということでお誘いを受け、ELFYの初のコラボレーション企画として、MirroringテクニックとVerticeの紹介をすることになりました。

シャドーイングをアップグレード!

 表面的にはシャドーイングと良く似ているので、シャドーイングをの経験者ならすぐに始めることが出来るでしょう。シャドーイングとの一番大きな違いは、教材は音だけのものではなく、必ず動画になっているものを使用しなければならないということです。ここではVertice Societyとのコラボ企画として、権利者から許可をもらって、YouTubeチャンネル「スコット先生のネイティブ英語講座」から動画を引用させていただいてます。

Vertice Societyとは

 Mirroringの説明の前にVertice Societyについて簡単に紹介します。Vertice Society本体に関して言うなら、「英語の勉強を修了・卒業した人たちのグループ」としてできた組織です。詳しくはVertice Societyのサイトを参照して頂きたいのですが、英語に必要な7種類の技能について充分なレベルに達したという認定を受け、英語の学習者(English student)から実生活で英語を使いこなす人(English user)になったメンバーで構成されています。入会には試験や審査が必要ですが、7技能のうち合格できないものがあった場合には、学習のためのコンサルタントや提携校の斡旋などもして、新たにVerticeのメンバーに加わろうとする人たちのサポートもしています。

 ここで勘違いしてほしくないことなのですが、「英語の勉強を卒業」というのは決して学習の終了や日々の学びを放棄するという意味ではありません。わたしたちが日々の生活の中で新しい日本語の言葉を自然と覚えていくように、英語に対する学びや、英語力を維持するための自分自身の英語力のメンテナンスが特別な勉強ではなくなった状態、即ち自然な生活の中で英語を使いながら英語を吸収できるようなレベルになるということです。Vertice Societyはそのような日本社会でトップ1%程度と推定される高い英語力の人たちのために、彼らを認定し、仲間同士で集まり、そして互いに交流できるグループとして起ち上げられました。

 そのような英語を使いこなすEnglish userを育てるために考えられた指導法、訓練方法の中の一つが今回紹介するMirroringです。他の技能を伸ばすためには、もちろん他のトレーニング法もありますので、ご興味ある方はVertice Societyにお問合せください。

Mirroringの紹介動画

 下のYouTube動画を御覧ください。Mirroringのトレーニングを受けた生徒さんの実際に話す英語ですが、単純に発音がよくなるだけではなく、抑揚や話すスピード、息継ぎや声の質まで含めてネイティブスピーカーが話す英語のように聞こえます。このようにMirroringはネイティブスピーカーのお手本をまるで鏡で写したかのようにコピーする訓練で、ネイティブスピーカーの英語をそのままそっくりに話せるようになることを目指します。そっくりというのは、ジェsチャーなどの非言語コミュニケーションの部分まで含みます。


Mirroringのサンプル教材

 YouTube動画を使用したMirroringの練習を体験できるように4つのサンプル教材(2022/03/09時点では4つとも無料公開)を用意しました。40秒~1分程度の短いものですので、お試しとして、それほど時間をかけずに体験して頂けます。もちろん本格的に練習する場合は何度も繰り返さないといけないので、時間はそれなりにかかりますが、通常のシャドーイングとの雰囲気の違いはすぐに感じることが出来ると思います。シャドーイング以上に臨場感、リアリティを感じながら、情動まで再現するつもりで練習してみてください。それによって通常のシャドーイング以上に英語をあなたの心身に刻み込むような訓練になります。

教材の使い方

 4つのサンプル動画(2022/03/09時点では4つとも無料公開)は説明の後にそれぞれの学習ページへのリンクを用意してありますので、本ページの下の方からご利用ください。学習する際には次のステップに従って練習してください。それぞれの動画にそれぞれ3つのステップに合わせて3つずつWebのページが作ってあります。教材ページで動画を再生、コントロールするのに使うボタン等について予め紹介しておきますので、一読してから教材ページをお使いください。Mirroringの練習には下図の赤字で説明してある4種類の機能だけ使えば充分です。

※ストップはないので、一時停止は  を使用してください。ページ移動してもPAUSEの設定がのこることがありますので、次のステップに移動したときに で動画がスタートしない場合はPAUSEで一時停止になっていないかもご確認ください。

 以下のステップの順に学習してください。次のステップに移るときは、それぞれのページにある , ,  のボタンで移動できます。

 

  1. Step 1: 字幕なしの動画を見て全体を把握する。
    • この段階では聞き取れないセリフがあっても良い。辞書等もこの段階では使わない。
    • 聞き取れない箇所や聞き取りに自信のない箇所はどこだったかを憶えておいて次のステップで確認する。
    • Change Speed   を使って75%, 50%程度の速度で聞くことも出来るが、詳細な聞き取りは次のステップで良いので、この段階ではそこまでしなくても良い。
    • Step 3に向けて動作もしっかり見ておくこと。
  2. Step 2 字幕付きの動画やスクリプトを見て、セリフを確認する。
    • AI生成の字幕は”I”が小文字で表示されたりするし、一部に不正確なものもある。スクリプトも載せてあるので、参考にしてセリフを確認する。実際の会話では意味のない声や、言い直しなどもあるので、そういう部分に関しては、単語単位で正確さを追求しなくて良い。
    • 意味が分からないところなどがあれば、この段階で辞書などを利用して調べる。口語の場合は文語よりも意味が曖昧な部分があるかもしれないが、その場合は話の全体の流れが分かれば良い。
    • 和訳は必須ではないが、何の話をしているのかはしっかり理解すること。
    • Change Speed   を使って75%, 50%程度の速度で聞くことも出来るので、繋がったり混ざったりして分かりにくい音は、しっかりこのステップで確認する。
    • この段階でシャドーイングの要領でセリフのタイミング合わせをして、次のステップのMirroringの準備をしておくと良い。
    • このステップで、字幕を見なくても耳で聞くだけでセリフが分かるようにしておく。
  3. Step 3 Mirroringの練習。セリフや動作の全てをコピーするつもりで真似る。
    • この段階では字幕は見ない。正しく聞き取れていないと感じたら、前のステップに一度戻って字幕無しでも聞き取れるようになってからこのステップに来る。
    • 最初のうちは、速さについていけなければ Change Speed   を使って75%, 50%程度の速度で練習するのが良い。無理に最初からナチュラルスピードにするより、遅い速度で正しく真似ることも重要である。早口の部分などでタイミングが取りづらいこともあるので、遅い速度で練習して、速さについていけるようになってから本来のスピードにすれば良い。
    • 声の高さは個人差があるので無理をしてまで真似をする必要はないが、無理のない範囲で真似るように心がける。口調やイントネーション、話すタイミングや息継ぎも出来る限り真似る。口の開き方にも注意すると良い。
    • 手の動かし方なども真似る。一般に日本人のハンドジェスチャーは英語圏の人たちよりも少なく、動作も小さい。声だけを真似るのではなく非言語コミュニケーションまで含んでできるようになるのが望ましい。
    • 声も動作も全てをコピーして、その人になりきるつもりで真似る。たいていの場合は身振りや動作の左右が逆になっても問題ないので、お手本の動画再生に鏡像を使うかどうかはあまり深く考えず、好みのものを選んで良い。通常表示のものをお手本にして、左右逆の動作になっても良い。

 このようにしてMirroringの練習をします。より効果的に学ぶには、個々の単語レベルの発音のチェックや、文中の繋がりの中で発音が変化する部分などをネイティブの講師から指導を受けると良いでしょう。指導を受けることで、一人では気づけ無いような問題点を修正して、より自然な英語、よりネイティブに近い英語を話せるようになり、これらの訓練を続けていくうちにあなた自身の中に、あなたが英語を話すときのスタイルができていきます。

 今回紹介する教材のサンプルは同じ人の話す動画だけですが、Mirroringの練習では色々な人の様々な話し方のスタイルを真似して表現の幅を広げていくことが、将来、あなたが英語を話すときの表現やスタイルを豊かにしますので、頑張って挑戦してみてください。

教材へのリンク

 以下の4つ(2022/03/09時点では4つとも無料公開)がサンプルです。

※各ステップと字幕表示のON/OFFがそろわず、字幕が表示されたままになる場合は、こちらのヘルプを参照ください。

 これらの教材でMirroringの基本を身につければ、YouTubeにある全ての英語動画はあなたにとって最高の教材になるでしょう。その上で、更に効率の良い学習がしたい場合は、ネイティブ講師による指導、学習に向いている動画の選定などをVertice Societyに相談してもらうのが良いかもしれません。発音などには自分だけでは気付けない悪い癖や問題点などがあることもしばしばあります。それらを早期に解消してからトレーニングしないと、悪い癖をトレーニングで強化することになってしまうかもしれません。

 もっと多くの教材を試したい人は下記の教材をご利用下さい。

 

Mirroringを指導してほしい場合は

 Mirroringだけにご興味ある場合でも、Vertice Societyにお気軽にご相談してください。Vertice Societyに入会を希望される人たちだけではなく、英語を学ぶ全ての方に対してサポートできる用意があります。Mirroringだけを学びたい方には、提携校や認定コーチの紹介なども可能ですので、あなたがどのようなスタイルで英語を学びたいのかご相談ください。リンクは下記参照。

Vertice Societyに直接問い合わせるのに不安を感じる方は、弊社の方で仲介もできます。もちろん弊社には英語の専門家はいませんが、コラボレーションする関係でVertice Societyについては話を聞いています。

英語教育者および塾や学校など英語教育機関、団体の方へ

Mirroringの指導には、もちろんノウハウがあり、単純にシャドーイングの教材を動画に替えれば、それでMirroringになるというほど簡単なものではありません。教育者の立場として学生、生徒を指導する立場の方々には、Mirroringに対して深く理解して、それを実際の指導に活かしてほしいと思います。

そういうノウハウ的なものもありますので、Mirroringのテクニックを英語の教育や指導に取り入れたいというご相談もお気軽にVertice Societyまでご連絡ください。上記の連絡先でも結構ですし、弊社に仲介をご依頼の場合には、上記のリンクからお問合せフォームをご利用ください。まだ日本では新しいテクニックですので、これからの日本の英語教育において、シャドーイングの次のスタンダードになり得る学習法です。

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>Vertice SocietyとELFY YouTubeプレイヤーのコラボ

Vertice SocietyとELFY YouTubeプレイヤーのコラボ

バーティスソサエティ(Vertice Society)であなたが英語学習を修了するゴールを定めましょう。終わりなき学習者から英語ユーザーになるために、YouTubeプレーヤーのELFYもあなたの学習をお手伝いします。

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