マヌカハニーはマヌカの花の蜜だけからできているのでしょうか?ここではマヌカハニーだけではなく一般的にハチミツを特定の花だけの蜜でつくる方法、複数の花の蜜が混ざる場合、マヌカハニーに特有の問題についてお話させて頂きます。
ハチミツ貯蔵専用の区画があるからできる
前の記事でもご説明しましたとおり、一般的に養蜂家がミツバチを飼育している巣箱には隔王板で仕切られた産卵育児もハチミツの貯蔵も療法ができる区画と、ハチミツ貯蔵専用の区画があります。一度ハチミツ貯蔵専用区画のハチミツを空にすると、産卵育児もしている区画にはそれ以前のハチミツも貯蔵されているかもしれませんが、ハチミツ貯蔵専用の区画にその後に溜められるハチミツは、新しく採ってきた蜜から作られたものだけになります。そういうときにほぼ単一の花ばかり咲いている環境に巣箱を運び、ミツバチに採蜜させると単一の花を蜜源としたハチミツになります。マヌカの花が満開のところを巡って採蜜すれば、純度の高いマヌカハニーになります。
農業との関連が深い
ミツバチは果樹園やビニールハウス栽培での受粉のために利用されることも多く、特にビニールハウスなどは外部から受粉してくれる昆虫が来ないこともあり、受粉が必要な作物ではミツバチの利用は重要です。ミツバチはそこにある蜜を集めるので、元々の花蜜の質は大切で、元となる蜜が農薬で汚染されていたら最近話題になっているような農薬物質が基準値超えしたハチミツになってしまいます。これはミツバチのせいではなく、そのように汚染された環境で採蜜させた人間の責任です。
土地は誰のもの?
農業に結びつきの強い採蜜方法だと蜜源はほぼ特定の植物に限定されることが一般的ですが、そういうのとは別の採蜜方法もあり、植物の種類は特定せず、その周囲の山野にその季節に咲く花から蜜を集めてつくるハチミツももちろんあります。そのような場合も地権者の許可が必要ですので、養蜂家はそのような地権者との繋がりを保つことでハチミツを毎年生産できるわけです。
昔からのコネは大切
地権者に採蜜の許可をもらってたら、当然次の年にもその次もと関係は長く維持できるように努めます。だから、特にマヌカハニーの生産者のようにどこででも採蜜できる植物ではない蜜源の場合は一度掴んだ地権者との信頼関係は他に変えることのできない財産です。そこで採蜜ができなくなるとそれだけマヌカハニーの生産量が減ることを意味するからです。もちろん気候などの影響で毎年のマヌカハニーの生産量は変わりますが、良質なマヌカハニーの原料を採蜜できる土地を押さえておくというのは高品質なマヌカハニーのためには重要です。
新規参入は簡単ではない
このような理由から、マヌカハニーのためにミツバチを採蜜させられる土地は早くからマヌカハニーを作っている養蜂家たちが地権者と良い関係を構築しているので、新規に参入しようとしてもなかなか採蜜ができるほどマヌカが多く生えている場所がありません。しかし、マヌカハニーが高値で取引されるようになってからは色々な手段で参入を狙う人たちがいます。それにより色々な問題も起きていて、英語では色々な報道がされています。あまり良い話ではないので書きたくはないのですが、いつかこのブログで紹介するかもしれません。
もちろんマヌカの木を植えることもできますし、ニュージーランド以外にマヌカの木を植えてマヌカハニーと同様のハチミツを作ろうとする人もいます。日本でも挑戦した人がいるという噂を聞いたこともあります。
このあたりに関してはまた別の記事にしたいと思いますが、やはり人里離れた清浄な自然の中に咲くマヌカの花と人の住んでいるところに近いところとでは大きく環境が違います。
KOTAHIなら安心
Gibbs社は比較的早いうちにマヌカハニーの事業に参入しているので、高品質のマヌカハニーだけを狙って作れるほどの良い採蜜ができる場所を押さえています。皆さん安心してKOTAHIを選んでください。